2014年8月24日(日)
100人超が泥かき
広島県労連ボランティア懸命作業
|
甚大な被害が出た土砂災害から3日が過ぎ、初めての週末を迎えた23日、広島市安佐北区、安佐南区の被災現場には多くのボランティアがかけつけ、民家の敷地や車庫、用水路などに流れ込んだ土砂のかき出しに汗を流しました。二次被害が心配されるなか、不明者の無事を祈るように見守る住民の姿もありました。
広島県労連が呼びかけた災害ボランティアには各労働組合などから100人超が参加しました。
安佐南区八木で被災した女性看護師宅では約20人が手分けして敷地内の土砂をかき出しました。屋内は無事でしたが、家の周りに土砂が流れ込み、玄関から外に出られず、出入りできる勝手口の前にも土砂が約20センチ積もっている状態です。ボランティアが水を含んで重くなった泥や、大きな石のまじった土砂を土のう袋に詰めていきました。
看護師は、激しい雷雨に20日午前3時ごろ、気づきましたが、「まさか土砂が流れ込んでいるとは思わなかった」と話します。
「どうしようかと途方に暮れていました。休日にもかかわらず、こんなに大勢ボランティアに来てもらい、助かりました」
同区中筋出身で東京から支援に駆けつけた日本医労連の女性は、「テレビで見るよりも深刻な被害。このようにお手伝いさせてもらって良かったです。組合員さんの中にも被害に遭われた方が大勢います。今後、医労連としても被災されたみなさんに寄り添った支援をしていきたい」と話しました。
病院の仲間で参加した広島共立病院の女性(28)=受付事務=は、「うちの病院も被災したし、こんな身近で災害が起こるとは思いませんでした。友達の自宅も1階が土砂で埋まり、2階から電柱をつたって逃げたそうです。また支援したいです」と話しました。(釘丸晶)