2014年8月21日(木)
安倍首相 国民の命よりゴルフ?
広島災害 対応指示後もプレー
広島市で多数の人命を奪った土砂崩れ災害に対し安倍晋三首相は20日、「政府の総力を挙げて」災害対策に全力で取り組むことを関係機関に指示しましたが、指示直後に山梨県富士河口湖町のゴルフ場でプレーしていたことがわかりました。
広島市内では、前日から降り続いた記録的大雨のため複数の場所で土砂崩れが発生。20日午前6時過ぎには、計5人が行方不明となっていると報じられていました。市は午前3時半に災害対策本部を設置。6時28分に広島県知事に対して自衛隊派遣を要請しました。
安倍首相は午前6時半に、(1)政府の総力を挙げて被災者の救命・救助などの災害応急対策に全力で取り組む(2)関係省庁が緊密に連携し、住民の避難支援に万全を期す(3)国民に大雨に関する情報提供を的確に行う―ことを関係機関に指示しました。
その後、首相が山梨県鳴沢村の別荘を離れたのは午前7時22分。4分後にはゴルフ場入りし、森喜朗元首相、萩生田光一自民党総裁特別補佐、日枝久フジテレビ会長や側近ら8人とプレーを開始しました。
別荘出発前から深刻な被害情報は刻々と流れ、7時ころには土砂に巻き込まれた2歳児が心肺停止との一報が市消防局から伝えられています。そんな時にゴルフ強行の判断。プレーを中断し、ゴルフ場を出たのは9時20分ごろ。その後、公用車で緊急帰京しました。この間、約2時間ゴルフ場にいたことになります。
首相指示を受けて古屋圭司防災担当相は関係省庁による対策会議の冒頭、「命が懸かっており1分1秒を争う。関係省庁、自衛隊、消防、警察はしっかり連携をとって対応してほしい」と述べました。肝心の首相はゴルフ優先の対応。国民の命と安全を軽視するゆるみきった姿勢があらわになりました。