2014年8月21日(木)
オスプレイ 訓練強行
北富士・東富士に初着陸
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米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイの離着陸訓練が20日午後、陸上自衛隊北富士演習場(山梨県)と東富士演習場(静岡県)で強行実施されました。
同機による両演習場着陸は初めて。北富士演習場が見渡せる高台から訓練を監視していた山梨県の「北富士演習場全面返還・平和利用県民共闘会議」のメンバーが確認しました。
米海軍厚木基地(神奈川県)を午後1時半すぎに離陸したオスプレイ2機のうちの1機が午後2時8分、富士山北側に広がる演習場中央付近の草原に、土ぼこりを吹き上げながら着陸。その後、数分おきに離着陸を繰り返し、午後3時すぎまでに合計12回の離着陸訓練を実施しました。
監視にあたった共闘会議の菅沢三郎さんは「陸上自衛隊の砲撃訓練も重なり、さながら戦場だ。富士の裾野で軍事訓練は許せない」と話しました。
静岡県の「東富士へのオスプレイ飛来・配備・訓練に反対する御殿場・裾野・小山の住民の会」(住民の会)と県平和委員会は、20日には正午から、演習場内にある米軍キャンプ富士(御殿場市)前の道路を拠点に20人が監視をしました。
監視メンバーが市内の富士山登山道入り口に車で移動すると、山梨県寄りの陸上自衛隊富士学校方面に1機が何度も離着陸訓練をしているのを発見しました。3時22分には1機が飛行モードでキャンプ富士付近を飛行していました。
渡辺希一事務局長は、「今日の訓練を見て、東日本への拠点とすることだけでなく、演習場での訓練そのものが目的だと感じている」と語りました。