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2014年8月19日(火)

きょうの潮流

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 きょうは俳句の日。819(はいく)の語呂合わせから、俳人で佛教大学教授の坪内稔典(ねんてん)さんが提唱し、1991年に制定されました。自治体や新聞社の主催で、親子俳句教室などが開かれます▼〈三月の甘納豆のうふふふふ〉〈桜散るあなたも河馬になりなさい〉〈たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ〉などの愉快な句で知られる坪内さん。子どもたちや若い世代に「五七五の言葉で楽しく遊ぶ一日を過ごしてほしい」と呼びかけています▼坪内さんは俳句を、言葉の取り合わせの妙と仲間とのコミュニケーションを楽しむ高度な遊び、と考えます。無署名の作品を全員で批評し合う句会では、受け取る側の解釈によって多様な世界がつくり出され、作品に返ってくる、と。自分を新しくし、世界を広げるためには、言葉を新しく豊かにしなければならない、とも言います▼文学のいのちが自由な発想と自在な表現であることを思う時、さいたま市立三橋公民館で起きた俳句掲載拒否問題はさらに深刻です▼同公民館は、俳句サークルで互選された〈梅雨空に「九条守れ」の女性デモ〉の句を、「世論が二分されているものは、一方の意見だけを載せることはできない」という理由で、「公民館だより」7月号に掲載しませんでした▼「戦時中の言論統制を想起させる」「断じてあってはならない」と広範な市民や団体がいち早く抗議の声を上げています。私たちは戦前には引き戻されない。過ちは繰り返さない。俳句の日に期したいと思います。


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