2014年8月19日(火)
辺野古 掘削強行に抗議
未来永劫居座るのか/豊かな海つぶすな
「米軍を未来永劫(えいごう)、居座らせてはいけない」「豊かな海をつぶさないで」―。沖縄県名護市辺野古沖で18日、防衛省沖縄防衛局が米軍新基地建設に向けた海底ボーリング(掘削)調査の作業を開始し、基地建設に反対する住民らは海上やキャンプ・シュワブゲート前で厳しく抗議しました。基地建設強行へ県民の声を無視し作業を強引に進める安倍政権に激しい怒りの声が広がっています。
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ボーリング調査は、米軍キャンプ・シュワブ沖の埋め立て工事海域で、地盤の強度を確認するためのもの。防衛局は午前11時ごろ、掘削作業を開始。17日に設置した足場となる台船からボーリングの機材が海底に打ち込まれました。同11時半ごろには、陸上部分のボーリング調査を始めました。
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また、砂浜で2隻目の台船が組み立てられ、別の調査地点へ移動し固定されました。
調査地点は、海上部分で16カ所、陸上部分で5カ所の計21カ所で予定されています。当初はすべて海上で行う計画でしたが、海上部分を減らしました。
海上では住民らが漁船やカヌーで抗議。カヌー10隻で繰り出した住民は「新基地反対」と書かれたプラカードを掲げ、「ボーリング調査をやめろ」「自然を守れ」と唱和。漁船からはハンドマイクで「これ以上、沖縄県民を傷つけるようなことはしないでください」と次々に作業中止を訴えました。
防衛局は14日に抗議行動を排除するため浮標(ブイ)と浮具(フロート)を設置。この日も海上保安庁のゴムボートが約10隻、漁船やカヌーを取り囲んで威嚇し、抗議行動を妨害しました。