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2014年8月18日(月)

きょうの潮流

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 米軍のデンプシー統合参謀本部議長が15日にベトナム中部ダナンを訪問しました。米軍トップの訪越は米国によるベトナム侵略戦争終了後、初めて。前回の統参議長訪越は侵略戦争中の1971年ですが、米大使館の声明には「統参議長による訪越は初めて」とあるだけです▼ダナンには米軍が戦争中に枯れ葉剤を貯蔵した空港があります。密林にあるベトナム側の補給路や食料源を断つために使った枯れ葉剤に含まれた猛毒ダイオキシンの影響で多くのベトナム人が死亡、今も約300万人に健康障害があるといいます▼ダナンでは現在、米越共同で除染作業が進行中。除染施設を訪れたデンプシー氏が誇らしげに演説しました。「除染作業での米国とベトナムの協力は両国関係の全面的発展の証しだ」▼ハノイでデンプシー氏と会談したグエン・タン・ズン首相は、「あなたの訪越は両国間の包括的パートナーシップ発展に大きく寄与する」と評価。ベトナム側が声高に戦争責任を追及することはありません▼米政府は枯れ葉剤被害者への直接補償に応じません。元ベトナム軍兵士で、今は政府内で枯れ葉剤被害者支援を担当する責任者に、米国をどう思うか聞いたことがあります▼「すべての国と仲良くするのがベトナム政府の方針」。一息おいて続けました。「米政府の態度は責任逃れだ。私は多くの友人を戦場で失った。いまだに怒りが消えない。世代が変わっても、枯れ葉剤被害の実態を知れば、その怒りは受け継がれるだろう」


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