2014年8月16日(土)
「国会議員の会」が靖国集団参拝
自民党、民主党、日本維新の会、次世代の党、みんなの党、生活の党などの国会議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」は終戦記念日の15日、東京都内にある同神社で集団参拝を行いました。安倍政権による集団的自衛権行使容認の「閣議決定」後初の集団参拝となり、参加議員は代理を含め194人(同会事務局発表)に上りました。
第2次安倍政権発足後初の8・15集団参拝となった昨年は、前年(12年)の125人から大幅増の200人に達しました。しかし、今年は昨年から6人減となりました。
国会議員本人の参拝者は84人。内訳は自民党68人、民主党2人、日本維新の会7人、次世代の党6人、無所属1人となっています。
同会会長の尾辻秀久・自民党参院議員は参拝直後の記者会見で、集団的自衛権行使容認に伴い今後海外に派兵される自衛官が戦闘で殉職した場合、靖国神社が戦前・戦中と同様の役割を果たすべきかとの問いには、「質問の趣旨も分からない」とはぐらかしつつも、「そういうことはないと信じている」との楽観的な見解を示すにとどまりました。
同会事務局によると、この日の集団参拝には安倍内閣の政務三役のうち、岸信夫外務副大臣、西川京子文科副大臣、愛知治郎内閣府副大臣、井上信治環境副大臣、奥野信亮法務副大臣らが参加。安倍晋三首相の過去の参拝や今回の玉串料奉納などの宗教行為と同様、政教分離を定める憲法20条に抵触する行為で、記者会見でも一部メディアから指摘する声が上がりました。