2014年8月15日(金)
ロ大統領 クリミア入り
領有誇示する狙いか
【パリ=島崎桂】ロシアのプーチン大統領は13日、同国が今年3月に一方的に編入したウクライナ南部クリミア半島を訪問し、主要都市セバストポリで主要閣僚が出席する安全保障会議を開きました。ウクライナ問題をめぐりロシアへの反発を強める国際社会に対し、同地の領有を誇示する狙いがあるとみられます。
同地の編入後にプーチン氏が訪問したのは5月に続き2回目。ロシア大統領府によると、今回の安保会議では「対外的な防衛を含むクリミアとセバストポリの安全保障」について協議しました。
ロシアは現在、ウクライナ東部に向けて大規模な人道支援団を派遣。ウクライナや欧米諸国は、ロシアによる人道支援を口実とした軍事介入を懸念しています。
プーチン大統領は13日、ベラルーシのルカシェンコ大統領、カザフスタンのナザルバエフ大統領と電話会談し、支援団について「赤十字国際委員会(ICRC)やウクライナ政府と協力して派遣したものだ」と説明。ロシア政府は同日の声明で、軍事介入の懸念は「ばかげている」と述べました。