2014年8月12日(火)
イラク空爆3日連続
ヤジディ教徒に物資投下
【ワシントン=島田峰隆】米軍は10日、イラク北部で勢力を広げるイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」に対する空爆を続けました。空爆は8日の開始から3日連続となります。
中東を管轄する米中央軍の声明によると、米軍の戦闘機と無人機が10日、イラク北部のクルド人自治区の中心都市アルビル近郊を5回にわたって空爆し、過激派組織の迫撃砲陣地と車両を破壊しました。9日には少数派ヤジディ教徒が孤立しているシンジャル山付近にある過激派拠点を空爆しました。
米軍は、過激派の攻勢を逃れて山岳部へ避難しているヤジディ教徒への援助物資投下も継続しており、この作戦には英軍も加わりました。
米国務省は10日、イラクの治安が悪化したとして、首都バグダッドの大使館やアルビルの総領事館にいる職員の一部をヨルダンの首都アンマンなどに移動させたことを明らかにしました。