2014年8月12日(火)
沖縄県知事選 翁長氏で新基地断念を
県政野党が出馬要請
一致点は「建白書」
沖縄県知事選挙(10月30日告示、11月16日投票)にむけ、日本共産党を含む県政野党・会派でつくる知事選挙候補者選考委員会は11日、那覇市内のホテルで翁長雄志(おながたけし)・那覇市長に出馬を要請しました。翁長氏は「力を合わせて頑張っていきたい」と応じ、出馬に意欲を示しました。要請には、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員ら沖縄県選出の野党国会議員も同席しました。
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要請書は、名護市辺野古への米軍新基地建設のための埋め立てを昨年末に承認した仲井真弘多知事にたいし、「多くの県民は大きな怒りを抱き、失望と不信をもっている」と指摘しました。
その上で、「知事選挙は、ウチナー(沖縄)のアイデンティティー(主体性)を大切にし、『建白書』に示された理念を堅持するぶれない知事が求められている」と強調し、「『辺野古新基地を造らせない』との姿勢を明らかにし、経済振興や福祉、教育、離島振興等にも期待が持てる翁長雄志さんが沖縄県知事に最もふさわしい」としました。
赤嶺氏は「(保守・革新の)立場の違いを超え、私たちを結び付けているのは、普天間基地の閉鎖・撤去、県内移設断念を求めて昨年1月に政府に提出した『建白書』です。これを一貫して掲げる翁長市長に敬意を表するとともに、私たちも辺野古新基地断念を実現するまで一緒にたたかう」と語りました。
翁長氏はこれに応え、「これまで基地を挟んで保革が対立し、その中で基地問題が解決しないことに疑問を持っていた。歴史的な転換の下で、基地問題では、アイデンティティーで力を合わせていきたい」と表明。記者会見では、保守、革新の一致点について、「一つでまとまる要素は『建白書』だ」と述べました。