2014年8月10日(日)
アイフルがフィギュアスケート界「私物化」
選手・関係者パーティーにファン招待
協賛社の資質に疑問
フィギュアスケートの観戦券贈呈キャンペーンで、5万円以上の借金を条件にして批判を浴びたサラ金大手のアイフルが、またもやファンの怒りを買っています。選手・関係者しか入れないパーティーに、ファンを招待するというものです。一協賛企業による私物化ともいえる実態が、明らかになっています。(勝又秀人)
アイフルは、グランプリシリーズ中国大会(11月)の協賛企業として、観戦券贈呈キャンペーンをしています。
このほど、アイフルは5万円以上の借り入れと新規契約という応募条件を撤回したばかり。新たに問題になっているのは、チケット応募者のうち2人を「バンケット」と呼ばれる選手・関係者のパーティーに招待するという特典です。
トリノ五輪アイスダンスに出場した木戸章之さんは、バンケットについて「大会を終えた後に開く、主催者と選手、コーチ、審判の慰労会ととらえている。選手同士が交流し、他国の審判からアドバイスももらえる貴重な場」と説明します。
そこにファンを招くのはきわめて異例です。同社にはファンから「非常識」という意見が寄せられています。
本紙の取材に対し、アイフルは「そのような意見があるということについても、真摯(しんし)に受け止めている」と説明。しかし、いまだに改めていません。
木戸さんは「フィギュアスケートの人気を利用しようとしているだけなのではないか」と、協賛企業としての資質に疑問を投げかけます。