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2014年8月10日(日)

きょうの潮流

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 “フィギュアスケートを見たいファンに借金の勧め?”。サラ金アイフルの問題ありのキャンペーンを、本紙が連続追及(6日、本日付)しています▼同社は7月上旬、中国で開催されるフィギュアスケートの国際大会観戦ツアーを募集。条件は「カードローンを新規契約し、5万円以上の借り入れ」でした。ファン心理につけこみ借金をあおり、露骨に顧客拡大を狙う姿は、スポンサーの立場の乱用に近い▼サラ金は最近まで年利30%近い金利で貸し付け、多重債務者を生みました。厳しい取り立ても相まって、多くの自殺者も出し社会問題化。法改正により4年前、金利は下がったものの、年利15〜20%はまだまだ高い。国会では金利を戻したい業界の意を受け、自民党議員がうごめいてもいます▼10年ほど前、本紙はスポーツ界のサラ金の実態を告発し、東京ドームなどから広告を一掃させました。彼らはテレビ、新聞にもCM、広告を出す大口スポンサーです。そのため、当時からマスコミのサラ金批判は弱く、今回も事態を伝える報道はほとんどありません▼健全な姿を示したのはファンの方でした。アイフルの公式サイトに募集が出るや即座にツイッターで「抗議」を呼びかけ、一気に広がりました▼同社は募集から4日後、条件から「5万円の借り入れ」を取り下げました。「スケートファンからさまざまな意見をいただき変更した」と本紙に回答しています。“リンクを汚すな”。ファンの思いと良識が束となって事態を動かしています。


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