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2014年8月9日(土)

「集団的自衛権」の議論もっと

“冷笑”議会に猛省促す

北海道旭川 共産党市議への侮蔑に憤り

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 陸上自衛隊第二師団の駐屯地がある旭川市の市議会での集団的自衛権に関する質問をめぐって傍聴した町会長が「議場の侮蔑的な雰囲気」に苦言を呈し、猛省を促す要望書を議会に提出していたことが8日までに関係者への取材で分かりました。


写真

(写真)日本共産党市議の質問に侮蔑的態度を取った議場の雰囲気に抗議、「市議会は人の意見を聞くべき」と要望書を出した高橋努氏=旭川市

連合町会役員の高橋努さん

 要望書を書いたのは市内の連合町会長でつくる「市民委員会」の一つ、高野地区市民委員会の高橋努会長(71)。

議会傍聴したら

 町会役員として「市政に関心をもたなければ」と定例会ごとに市議会の傍聴を続けています。6月24日も「街づくり」問題が取り上げられるということで傍聴しました。

 日本共産党の石川厚子議員が質問にたち安倍政権が「戦争する国づくり」をめざしてすすめる集団的自衛権の行使容認問題についてふれたときでした。

 「それまでは当局の答弁を手元に質問するなど、作文の朗読会のような怠惰な雰囲気が流れていましたが、石川議員の質問になると一変した」

 要望書を手に「ひとをばかにしたような失笑、こそこそ話す私語、いったいなんなんだと思いましたよ」と憤る高橋会長。

 そのうえで力を込めて言います。「彼らは集団的自衛権が市議会にはなじまないとでも思っているのか。今国民にとって一番の問題だ。私たち市民は最も身近な市議会で大いに議論することを望んでいる」

 イラク戦争では旭川の駐屯地の隊員が真っ先にサマワに送られ、今年もジブチの海賊対処行動の警備要員として派遣されています。集団的自衛権が行使されれば旭川など北海道の駐屯地から隊員が「殺し、殺される海外の戦場に送られる」のです。

 教師だった高橋会長は、旭川に近い富良野で小学校長をしていたときの光景が頭から離れないと言います。

教え子戦場には

 「近くにある自衛隊の演習場からの大砲のドーン、ドーンという音が授業中の教室を震わせていた。こんなことでいいのか、という思いがあった。管理職をしていても頭の隅に『再び教え子を戦場に送らない』というスローガンがあったからね」

 集団的自衛権については「正直言ってよくわからないこともある。しかし多数で政権を握ったからといって憲法9条の解釈を勝手に変えて、きな臭い方向にもっていくやり方は納得できない。だから市議会でも集団的自衛権の論議をきちんと深めてほしいと思う」。 (山本眞直)


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