2014年8月7日(木)
平和憲法の下 戦争しなかった
平和記念式典で広島市長
広島市主催の平和記念式典には、雨の降りしきるなか、被爆者や遺族、市民、68カ国の政府代表ら約4万5千人が参列しました。
原爆が落とされた午前8時15分、「平和の鐘」とともに黙とうをしました。亡くなった被爆者は、この1年間の5507人を含め、29万2325人となりました。
松井一実市長は「平和宣言」を行い、平和首長会議が国連やNGO(非政府組織)などと連携し、20年までの核兵器廃絶へ「核兵器禁止条約の交渉開始を求める国際世論を拡大します」と表明。「唯一の被爆国である日本政府は、わが国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増している今こそ、日本国憲法の崇高な平和主義の下で69年間、戦争をしなかった事実を重く受け止める必要があります」としました。
市内の小学6年生の田村怜子さんと牟田悠一郎君は「平和への誓い」を読み上げました。
潘基文国連事務総長のメッセージをアンゲラ・ケイン国連軍縮担当上級代表が代読しました。安倍晋三首相があいさつしました。
日本共産党の志位和夫委員長、笠井亮衆院議員、井上哲士、仁比聡平、辰巳孝太郎、吉良よし子の各参院議員が出席しました。
参列した被爆者の女性(80)は原爆で両親と弟を失い、「家族のことが忘れられない」と涙ぐみ、「核兵器もなくして本当の平和がほしい」と話しました。