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2014年8月5日(火)

きょうの潮流

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 被爆体験集『木の葉のように焼かれて』が世に出たのは、50年前の8月でした。この題名は、広島で被爆し、次男も白血病で亡くした名越操(なごやみさお)さんの手記からつけられました▼被爆者の女性たちの手でつくった初めての体験の記録は今年で48集を数えます。「一瞬で教室全体が青白い光に満ちた。堕(お)ちる、堕ちる、堕ちる、と奈落の底に堕ちていく感覚を味わった」。16歳で被爆した加藤節子さんをはじめ、今回は9人の手記が寄せられました▼編集のきっかけは、第10回の原水爆禁止世界大会。平和を守る人たちに読んでもらいたい。そんな願いからでした。一人でも多くの被爆者の思いを伝え、一日でも早く核兵器をなくすために、と▼その世界大会が今年もまた広島で始まりました。核兵器禁止の条約を核保有国を含めた国際政治の場で実現させるため、圧倒的な世論を結集し、核兵器のない世界をつくる決意を内外に示す大会です。参加者が一堂に会した開会総会はその思いにあふれました▼全国を歩いた平和大行進。核兵器全面禁止を求める署名を人口の3割超も集めた北海道七飯(ななえ)町のとりくみ。来年の重要な国際会議に百万の署名を届けようと奮闘する大阪原水協。全自治体で原爆展を開催した岡山の活動―。唯一の被爆国の草の根運動は世界中の同志を励ましています▼「この目でしっかりと見つめ、考え、まどわされず、明らかにして、平和を願う気持ちをみんなに伝えたい」。名越さんの半世紀前の呼びかけは、いまに生きています。


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