2014年8月4日(月)
地域の子ら成長支え
保育合研2日目 経験を交流
分科会・シンポ…「わくわく給食」実践も
福岡市内で開かれている第46回全国保育団体合同研究集会(同実行委員会主催)は3日、「子ども・子育て支援新制度」をテーマにしたシンポジウム、子育て講座、分科会などが66の会場で行われました。
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「子どもの発達と給食」分科会では、山形市・はらっぱ保育園の女性(24)が、給食のごちそうの日の1週間前から関連する絵本を読み聞かせ、4年で43冊にのぼるという実践を報告しました。「私自身幼いころから絵本が大好き。ごちそうができるまでのわくわく感を子どもたちに伝えたい」と話しました。
「保育要求実現と国・自治体へむけての運動と政策づくり」分科会では、岡山市の認可外保育所・もみの木保育所の代表が、自分たちの代で保育所を終わりにしたくないと、25年間の悲願であった認可の取得に向けた取り組みを報告しました。「地域の人びとから、子どもたちの声が聞こえるようになるという歓迎の声も上がっている」と語りました。
「地域の過疎化と保育」分科会に参加した熊本県多良木町の黒肥地保育園主任の女性は各地の実践報告を聞いた感想を話します。「57年間、私たちの保育園は地域の子どもたちの成長を支えてきた。分科会での報告を力に小規模で地域に密着したよりきめ細かな保育の実践にがんばりたい」
「新制度に関わる運動と実践」の分科会では、子どもの権利を守るという一点でつながる幅広い運動団体「宝塚のよりよい保育を考える会」を結成している取り組みが報告されました。市の後援をとりつけ、市内すべての私立保育園と幼稚園、民生委員など子どもに関わるすべての人に参加を呼びかけて学習会をしました。
その後、会は市と意見交換する場を持ち、「現行の保育水準を維持してほしい」という請願署名を集めて「子どもをとりまく大きな輪を街全体に広げたい」と意気込んでいます。