2014年8月1日(金)
軍学共同反対 輪大きく
アピール署名 研究者呼びかけ
|
大学、研究機関を武器開発・軍事研究に巻きこむ軍学共同に反対する研究者らが7月31日、文部科学省内で記者会見をおこない、「軍学共同反対アピール署名」を呼びかけました。
よびかけ人代表の池内了(さとる)名古屋大学名誉教授は、防衛省と大学・研究機関との共同研究が第2次安倍政権成立後、毎年1件程度から、2013年に4件、2014年には5件と増加していることをあげて「政権の軍事化路線にのって、防衛省が公然と大学・研究機関との共同研究を進めようとしている」と指摘。「科学者が自分の研究のためといいながら、結局、軍事に応用できる技術を提供していけば、科学への国民の信頼を失う」と軍学共同を批判しました。
赤井純治新潟大学名誉教授は「大学の研究予算が増えない中で、資金不足の弱みに付け込んで、軍学共同をすすめようとすることが懸念される」と運動を強める必要性を強調しました。
浜田盛久海洋研究開発機構研究員は、署名運動を通じ、軍学共同の実態を国民に知らせ、反対の世論をつくっていきたいと決意を述べました。