「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年7月31日(木)

大学入試「改革」 高2から複数回試験

生徒の負担が増す

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 大学入試センター試験に代わる新しい大学入試制度についての議論が中央教育審議会で大詰めを迎えています。25日の会合で示された骨子によれば、高校2年生から複数回の試験を実施するなど、生徒の負担が増す内容になっています。

 新制度では、「発展レベル」と「基礎レベル」の二つの異なる種類の「達成度テスト」を導入します。

 「発展レベル」を使うのは、センター試験を使ってきた大学ですが、1回限りではなく高校3年時に2回程度実施。内容も「合教科・科目型」と呼ばれる教科の枠にとらわれない問題を導入します。

 各大学でも選抜テストを行いますが、「知識・技能を活用する力」「意欲・経験・多様性」をはかるとして、小論文や、国際的に認められる大学入試資格を与える外部の検定試験(国際バカロレアなど)の活用、高校在学中の学習や主体的活動の評価、学修計画などを評価して選抜するとしています。

 「基礎レベル」は、高校段階の基礎学力を測るために新たに導入するもので、高校2年以降、複数回実施します。高校2年生から実質的に入試が始まるといっても過言ではなくなります。

 面接や推薦で選抜している大学では「学力把握が不十分」だとして、「基礎レベル」を活用するとともに、外部資格試験の活用、高校在学中の活動を評価するなどして選抜するよう求めています。

 入試改革にあたって強調されているのが、高校教育、大学教育、大学入学者選抜の「一体的改革」です。

 「基礎レベル」導入もそのためで、高校教育では、「創造性やリーダーシップ、企画力などの多様な資源・能力の育成を重視」し、ボランティアなど多面的に評価するとしています。大学教育でも、「学修成果を重視し、厳格な成績評価や卒業認定」を行うとしています。

 「基礎」テストは、大半の高校生が参加する可能性が高く、「受験生の負担が増え、学校行事にも多大の影響を及ぼす」との声や、大学側からも「大学の自主性を尊重して強制しないでほしい」などの声が出ています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって