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2014年7月31日(木)

きょうの潮流

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 顔をふせ、プラカードをぐっと前に突き出す若い女性。両手で掲げた「ヘイトやめて帰れ! 差別主義者!」の文字。恐怖心とたたかい、初めてデモに参加した決意が伝わってきます▼「ゴキブリども」「殺せ」「日本から出て行け」。差別と憎悪をまきちらすヘイトスピーチ。それに怒り、許すなの声をあげるために、昨年来、たくさんの市民が路上に立ち始めました。カウンターと呼ばれる抗議行動です▼仲良くしようぜパレード、座り込み、人間の鎖、差別撤廃の大行進…。差別や敵意がむき出しになった社会にはしたくない。そんな人びとの活動をパネルで展示した「ヘイトスピーチ―闘う市民たち―」が先日、新宿で催されました▼いまなお、各地で起きているヘイトスピーチ。対するカウンター行動もつづきます。パネル展を企画した差別反対女組の山下歩(あゆみ)代表は「ヘイトデモの醜悪さと、それに反対する普通の日本人がいることを知ってほしい」▼ヘイトスピーチを違法と断じた京都や大阪の判決。差別や憎悪を助長するすべての宣伝を禁じ、犯罪者は罰するように勧告した国連の人権委。生きる権利に国境はない、私たちの仲間を守れ、と立ち上がった運動は、世論や国際社会を着実に動かしてきました▼今月20日には、嫌韓デモに反対する大勢の市民が大阪の街をパレードしました。友好と差別のない社会を、それぞれの言葉で訴える。排斥と暴力の空気を払いのけていくことが、人間の新しい世界と未来を切り開いていきます。


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