2014年7月31日(木)
柔道事故撲滅へ「画期的な一歩」
全柔連と被害者の会 初協議
全日本柔道連盟(全柔連)は30日、都内で「全国柔道事故被害者の会」と初の協議会を開き、柔道事故をなくすために協力し合うことで一致しました。
被害者の会の求めに応じて開かれた協議会には、全柔連から宗岡正二会長、山下泰裕副会長ら三役を含む7人が出席。被害者の会は、村川義弘会長のほか、柔道事故に遭った子を持つ母親らが事故の実態を訴えました。安全指導の徹底や暴力根絶などを求める要望書も提出しました。
宗岡会長は冒頭、「6月に全柔連の評議員会で重大事故ゼロ実現のために取り組むことを決めた。事故の事実を調べたが、声を失う内容だった。みなさんと力を合わせていきたい」と話しました。
協議会後、会見した山下副会長は、「事故がしごきに近い指導の中で起きている。現場の指導者の意識改革に早急に力を尽くしたい」と語りました。
被害者の会の村川会長は、「画期的な一歩となったと思う。柔道界から事故をなくすことは、お互いの目的でもあるということで一致できた。今後、事故がなくなる日までともに力を尽くしたい」。
全柔連は、重大事故総合対策委員会(仮称)の設置を決めたことも明らかにしました。協議会は今後も随時、開かれます。