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2014年7月30日(水)

きょうの潮流

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 梅雨明けとともに、各地で夏の甲子園の代表校が次々と決定しています。息詰まる競り合い、予想もできない結末。乾いたグラウンドに、歓喜と失意の涙が染み込んでいきます▼石川大会の決勝では0―8と劣勢だったチームが九回裏に一挙9点を挙げてサヨナラ勝ち。まれにみる大逆転劇でした。猛暑のなか、くり広げられる熱闘。高校生が互いに力を尽くし、あきらめずにたたかう姿は見る者の心も揺さぶります▼青空のもとで白球を追うのは若者だけの特権ではないでしょう。医師の日野原重明さんが結成した「バルーンエルダリー」は平均年齢78歳のスローピッチソフトボールのチーム。“空飛ぶ老人”の愛称をもち、老いてますます盛ん▼投手が山なりの球を投げるスローピッチは、ルールを工夫して年齢にかかわらず楽しめるスポーツ。連盟もあり、大会も開かれています。いつも試合前のじゃんけんには勝つ「バルーン〜」ですが、本番では負けつづき▼合言葉は愛とゆるしがこめられた「ドンマイ」。そんな最高齢チームが待望の勝利に浸るときがやってきます。その奮闘ぶりは『日野原新老人野球団』に描かれていますが、絶体絶命の危機から力を振り絞る姿は世代をこえて重なります▼いま102歳の日野原さん。生きることは年をとる、老いることだといいます。そして「未知の世界に果敢に挑戦する私たちの生の軌跡が、あとにつづく人たちのための『生きるというモデル』になる」と。そこに、年齢の境界線はありません。


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