2014年7月28日(月)
労働法制・憲法 破壊止めよう
全労連大会始まる 「内閣打倒」と結び
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全労連(全国労働組合総連合)の第27回定期大会が27日、東京都内で始まりました。安倍政権による労働者保護法制の大改悪をはね返すとともに、憲法闘争を強化し、「安倍暴走政権ストップ」の国民的大運動に合流をはかるとした運動方針の確立にむけて、3日間にわたり討議します。
1989年の結成から11月で25周年となる節目の年の大会です。
あいさつした大黒作治議長は、「新自由主義」と「軍国主義復活」をあわせもつ安倍内閣の暴走政治をこれ以上許さないと強調。11月の沖縄県知事選で、翁長雄志那覇市長擁立の準備が整えられつつあるとして、全国の支援を訴えました。
安倍内閣の「新成長戦略」の柱と位置づけられている「労働法制の全面改悪」は、働く者への重大な権利侵害と雇用破壊だと批判。均等待遇と全国一律最低賃金制を実現するたたかいを強めなければならない、と語りました。
要求闘争と一体で「150万全労連」の確かな道筋をつける組織拡大運動に挑戦しよう、とのべました。
安倍内閣の暴走政治をストップさせ、暮らしと平和を守る一大国民運動を発展させるために、「戦後最悪の『安倍内閣打倒』を掲げる一大国民運動と結合して、壮大なたたかいに発展させよう」と訴えました。
小田川義和事務局長が運動方針を提起。討論しました。
日本共産党の志位和夫委員長らが来賓あいさつしました。
安倍政権打倒で力を合わせよう
志位委員長があいさつ
全労連大会であいさつした日本共産党の志位和夫委員長は、結成25年を迎える全労連が、「わが国の労働運動、国民運動のなかで果たしているかけがえのない役割を実感してきました」とのべました。
第一に、「ベアゼロ」の壁をつき崩しつつあることです。全労連が、「大企業の内部留保を活用して、大幅賃上げで、景気の回復を」という方針を掲げ、たたかってきたことが情勢を変えつつあると強調しました。
第二は、政府・財界の無法と対決する労働者の連帯と団結の要としての役割を発揮していることです。ナショナルセンターの違いを超えた共同行動で、労働者派遣法大改悪法案を廃案に追い込んだとのべました。
第三は、安倍政権の暴走とたたかうあらゆる国民運動で、大黒柱の役割を発揮していることです。
そのうえで、どの分野でも国民の利益を踏みつけにする「亡国の政治」こそ安倍政権の正体だと告発。「安倍政権打倒の国民的大運動を起こすことを心から呼びかけます」とのべ、「あらゆる分野で『一点共闘』を広げ、安倍政権打倒のたたかいへと大合流させていきましょう」「安倍政権打倒の一点で一致するすべての政党・団体・個人が力をあわせましょう」と訴えました。(あいさつ)