2014年7月28日(月)
辺野古 浮桟橋を設置
ブイなど きょうにも強行
防衛省沖縄防衛局は27日、名護市辺野古への米軍新基地建設に向け、米海兵隊キャンプ・シュワブ北岸で浮桟橋の設置を完了させました。浮桟橋は、住民の海上抗議行動を排除するための浮標(ブイ)や浮具(フロート)設置時の作業場になります。また、抗議行動を取り締まる海上保安庁の船の係留・出動拠点になるともみられます。防衛局は28日にも浮標などの設置を強行する構えです。
防衛局は同日早朝から、浮桟橋を構成する浮具をクレーン車を使って海面に浮かべはじめました。浮具は、大きさが約1・5メートル四方、厚さが約30センチメートルの青色の直方体。27日夕までに35個程度の浮具を岸から沖に向けて順次つなぎあわせ、約50メートル沖合までのびる浮桟橋を完成させました。
基地建設に反対する住民らは、漁船3隻やカヌーを繰り出して、抗議行動や監視行動を展開。海保は、巡視艇2隻とゴムボート10隻を動員させる異例の警戒態勢で工事現場の周辺を取り囲み、住民の抗議行動を排除しました。
海保が抗議行動を排除したのは関連工事の開始以来、初めて。「安全確保」を理由にカヌーの乗員を強制排除するなど、新基地建設をめぐるたたかいは、基地ゲート前での座り込みに続き、海上でも住民と政府が対峙(たいじ)する事態へと突入しました。