2014年7月27日(日)
希望ある教育求めて
全私研始まる
1100人が参加
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「『あったか〜い教育』ってなんだろう」をキャッチフレーズに、全国から約1100人の教員、保護者、高校生らが参加する第45回全国私学夏季研究集会(全私研)が26日、山梨県笛吹市で始まりました。3日間の日程です。
午前の全体会では、全国私立学校教職員組合連合の永島民男委員長が主催者あいさつ。公私間格差の解消を政府も口にせざるをえなくなった情勢のもとで開かれた集会の意義を明らかにしました。
山口直之同書記長が報告。集団的自衛権行使容認が閣議決定されたもとで、戦場へ行かされる世代の生徒たちにどうこたえるのか、自己肯定感がきわめて低い日本の子どもたちにどうこたえるのか、若者たちはなぜ将来への希望をもてないのか、と問いかけ、「子どもの学ぶ権利の保障と私学教育の自由を守るための議論を」と呼びかけました。
コメディアンの松元ヒロさんが公演し、後藤道夫都留文科大学名誉教授が「生活と労働を見つめ直す」と題して講演しました。
二つの学校の非常勤講師をかけもちする男性(27)は、昨年初任校で不当解雇処分を受けたことをきっかけに組合に加入。誘われて初めて全私研に参加しました。「ぼくたちはまったく未来に希望が描けない。きょうの講演を聞いて、なぜ希望が描けないのかがわかりました。3日間、しっかりと学びたい」と話しました。