2014年7月26日(土)
中国の「上海福喜食品」
マックが「高品質」保証
使用期限切れ肉や不衛生な加工が問題になった中国の食品会社「上海福喜食品」の親会社は、マクドナルドが中国国内での品質や衛生管理などの監視を任せる“一流”の企業だったことが25日までに分かりました。
食品行政の監視などを目的に活動する食の安全・監視市民委員会は昨年2月、中国でマクドナルドなどに供給されている鶏肉に抗生物質残留や病気の疑いがあり、鶏肉の流通や管理について同社に質問書を送りました。
同社は、「マクドナルドは、グローバル基準で高品質で安全な商品の提供をお約束しております」と回答。
「会」が「中国の養鶏場などを監視する日本人担当者は常駐していますか?」と尋ねたのに対し、「マクドナルドのグローバル基準により認証を受けた製造業者である『Husi Food Company』が、マクドナルドの品質及び衛生の管理にかかわる基準に基づき中国の養鶏場や食鳥処理場に対して監視しています」と答えていました。
「会」運営委員の植田武智さんによると、この「Husi Food Company」は福喜食品グループ。植田さんは「つまり、監視役の企業の直営工場でとんでもないことがおこっていたわけで、中国国内では、超一流の会社とみられていました。これまで日中両政府は、国内ではいろいろあっても輸出向けは別、と言ってきましたが、今回の事件は、それが成り立たないことをはっきりさせた」と言います。