2014年7月25日(金)
“虐殺をやめよ” パリ
ガザ攻撃 25000人抗議
仏各地でも
|
【パリ=島崎桂】イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの空爆と侵攻に抗議するデモが23日、パリで行われました。警察発表で約1万5000人、主催者発表で約2万5000人が参加し、イスラエル軍による暴力の停止とガザからの撤退を求めました。
デモ隊は「パレスチナは国家だ」「イスラエル製品をボイコットしよう」などと書かれたプラカードを手に「虐殺をやめろ」「イスラエルは犯罪者」などと唱和しました。
足に障害を持つエリアンヌ・リシェルさん(54)は「(ガザで起きているのは)植民地化であり虐殺だ」と書かれた横断幕を沿道に広げ、デモ隊を激励。「こうしたデモには平和を求めるユダヤ人も必ず参加していることは忘れてはいけません」と話しました。
フランスではこの間、反イスラエルデモで、警官隊やイスラエル支持者との衝突が相次いで発生。当局がこの種のデモを禁じるなど実施が困難となっていました。
今回のデモは、中東和平を求める市民団体や学生団体、仏共産党を含む左派政党や環境政党が呼び掛けたもので、これまでの平和的なデモの実績から当局が許可。警官隊が終始厳重な警備を敷く中、この日も目立った衝突は起きませんでした。
フランスでは同日、マルセイユ、リヨン、ナントでも、それぞれ数百人が抗議デモを行いました。