2014年7月25日(金)
オランダ 深い悲しみ
マレーシア機遺体が到着
【パリ=島崎桂】ウクライナ東部で撃墜されたマレーシア航空機の犠牲者の遺体が23日、空路でオランダ南部アイントホーフェン空港に初めて到着し、約1000人の遺族とともに、ウィレム・アレクサンダー国王とルッテ首相、犠牲者を出した各国代表らが出迎えました。
到着直前には、国中の教会が追悼の鐘を鳴らしました。
撃墜されたマレーシア機が最後に飛び立ったスキポール空港では黙とうの間、全ての離着陸を中止。政府が「国民追悼の日」としたこの日、オランダは深い悲しみに包まれました。
空港では40人の遺体を載せた2機の輸送機の到着に合わせ式典を開催。儀仗(ぎじょう)兵が40基の木棺を担ぎ、輸送機から霊きゅう車へ移しました。各国の国旗は弔意を示す半旗とされ、参加者らは1分間の黙とうを行いました。
遺体は今後、オランダ中部ヒルベルスムの軍事基地に運ばれ、身元確認が行われる予定。ルッテ首相は全ての遺体の身元確認が完了するまで、数週間から数カ月かかるとの見通しを示しました。