2014年7月23日(水)
辺野古 緊迫
“住民に隠れて工事 卑劣”連日抗議
稲嶺・名護市長が激励
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沖縄県名護市辺野古への新基地建設のための海底ボーリング(掘削)調査に向け、防衛省が着々と準備を強行する米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、厳しい暑さの中で連日の抗議行動が取り組まれています。22日、新基地建設に反対を貫く稲嶺進・名護市長がゲート前を訪れ、参加者を激励しました。
午前8時すぎ、稲嶺市長が駆け付けると、座り込み現場は拍手や歓声に包まれました。稲嶺市長は、防衛省が夜陰に乗じて県民の目を盗み、調査の準備資材を調達したことについて「県や市町村を指導すべき国のやることとは到底思えない。こんな卑劣なやり方をとるのは自ら立てた計画が支持されていないと認識しているからこそだ」と批判。「一人ひとりの声を結集し、県外や世界中に訴え続ければ、必ず私たちを支持する声は広がり、日本政府への非難はどんどん大きくなっていく。最後までともに頑張ろう」と訴えました。
この日は一時、激しい通り雨に見舞われながらも、参加者100人は祖国復帰運動時代から歌い継がれている「沖縄を返せ」など数曲を合唱。「新基地建設を断念させるまで、あきらめない」と、意気高く声を振り絞り続けました。
うるま市から連日参加している男性(80)は「沖縄戦で母は隠れていた壕(ごう)を日本軍に追い出され、艦砲射撃に遭って命を失いました。再び戦争につながる基地は許さない。私の存在をかけたたたかいです。県民の告発が全国に届くまで声を上げ続ける」と話していました。
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