2014年7月19日(土)
顧客の不安・怒り広がる
ベネッセ、「お詫び文」郵送
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通信教育大手ベネッセコーポレーションから大量の顧客情報が流出した問題で、「お客様の個人情報」「過去にご受講いただいたお客様の個人情報」が「漏えいしていることが判明しました」として同社から「お詫(わ)び」の文書が郵送されています。届いた人たちに不安、怒りが広がっています。
同文書では、子どもと保護者の名前(漢字およびフリガナ)や住所、電話番号、生年月日、性別が漏えいしたとします。ベネッセホールディングスのブランド・広報部によると、「今回の情報漏えいに該当している760万件に郵送している」といいます。
すでに同社の通信教育を退会した人にも「お詫び」文書が届き、驚きの声があがるとともに、顧客からの問い合わせが急増するまで長期間にわたり個人情報の漏えいが続いたことに批判が噴出しています。同社の情報管理、漏えい防止の対策のあり方が根本から問われる事態です。
クレジットカード番号・有効期限、金融機関の口座情報、成績情報なども、今回漏えいした同じデータベースに入っているものの、同部は「(それらの)漏えいは確認されていない」としています。
文部科学省から委託された「全国一斉学力テスト」や同社の「進研模試」などは、今回のデータベースとは別になっており、「情報漏えいはない」としています。 (中東久直)