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2014年7月19日(土)

イスラエル ガザ地上侵攻強行

08年末の大規模攻撃以来

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 【カイロ=小泉大介】パレスチナ自治区ガザへの空爆を激化させてきたイスラエル軍は17日夜、同地に対する地上侵攻を開始し、18日も継続しました。国際社会が強く懸念していたガザへの地上軍投入は、1400人以上のパレスチナ人が死亡した2008年末から翌年初頭にかけての大規模攻撃以来で、情勢は新たな重大局面に入りました。

 ガザではイスラエル軍とイスラム武装抵抗組織ハマスとの間で17日に国連が要請した人道物資搬入のための5時間の一時停戦が実施されましたが、期限が切れた同日午後から交戦が再開しました。

 イスラエル軍は現在のところ、地上侵攻の目的はガザからイスラエルに通じるトンネルやロケット弾の発射施設を破壊することだとしています。しかし、同国のネタニヤフ首相は17日夜の声明で「地上作戦の拡大準備を命じた」と述べるとともに、政府はこれまで決定していた4万8000人の予備役兵招集に加えて新たに1万8000人の招集を承認しました。市街戦に発展するようなことがあれば民間人犠牲者が激増することは必至です。

 イスラエル軍は地上侵攻と並行して空爆も強化し、作戦を本格的に開始した8日から18日午前までのパレスチナ人の死者は260人、負傷者は約2000人に達しました。17日の地上侵攻ではイスラエル兵1人も死亡しました。

 イスラエル政府とハマスは同日、エジプト政府を介した停戦協議をカイロで行ったもようで、複数のメディアが一時、「包括的停戦」で合意したと伝えましたが、ハマス幹部はその後、これを否定しました。パレスチナ自治政府のアッバス議長もエジプトのシシ大統領と会談しましたが、状況打開には至っていません。


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