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2014年7月17日(木)

有害鉄鋼スラグ調査

水資源機構 塩川議員聞き取り

群馬

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写真

(写真)水資源機構に聞き取りする(奥列左から)角田、塩川、酒井の各氏=15日、前橋市

 有害物質のフッ素や六価クロムを含む鉄鋼スラグを鉄鋼メーカー大同特殊鋼の渋川工場(群馬県渋川市)が道路資材として販売していた問題で15日、日本共産党の塩川鉄也衆院議員は水資源機構群馬用水管理所(前橋市)で聞き取りをしました。酒井宏明党県議と角田喜和党渋川市議が同席しました。

 群馬用水の幹線水路沿いの道路で鉄鋼スラグを使っていることから、同機構は3月に調査を行い、複数の地点のスラグの溶出量がフッ素と六価クロムの基準値を超えていました。

 同機構は6月、水路沿いの道路約1・9キロにあるスラグを撤去することを決めました。

 塩川議員は「県内各地の路盤材で、大同特殊鋼のスラグが使われている。撤去に踏み切るのは機構が初めてだ。今後の国土交通省や群馬県などの対応に関わってくる。撤去までの経緯を聞きたい」とのべました。

 群馬用水管理所の壱岐宏所長は「調査では水質に問題がなかったが、水路そばにあったことから、(自治体など)水道事業者から強く撤去の要望があった」と説明。費用は、同社に応分の負担を求めるとしています。

 同社の鉄鋼スラグは2008年以降、群馬県内の国交省発注工事45カ所で使ったことが判明。八ツ場(やんば)ダム建設予定地でも使ったことがわかっています。

 また、県や渋川市、前橋市の工事でも使っており、対策が急がれています。同社は廃棄物処理法違反の疑いがあります。


 鉄鋼スラグ 溶かした鉄(銑鉄)を精錬した際に生まれる酸化物がスラグです。大同特殊鋼渋川工場は航空機の特別な部品を製造する際、電気炉での精錬時間を短縮するフッ素を含む蛍石を使っています。また、さびにくくするために使用するクロムが六価クロムとなります。


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