2014年7月16日(水)
きょうの潮流
首都圏にある4年制の私立大学。最近、そこに日本共産党の支部ができました。この1カ月の間に、1年生の前田さくらさん(仮名=18)と4年生の小川和也さん(仮名=21)が次々に入党。もう1人の仲間と支部会議を開いています▼勉強はもちろん、アルバイトやサークル活動など、それぞれが忙しい日々。彼らの共通の悩みは高い学費です。やりたいことがあってもバイトを優先しなくてはなりません▼学生生活のなかで実感する社会の矛盾。何のための大学か。お金を稼ぐためだけに働くなんて。人間性を切り捨てていく社会とは…。自分が社会にかかわるほど、疑問は深まります▼「もっと自由で、一人ひとりが生きやすい国に」(前田さん)。「日本=平和。そのブランドは世界に誇っていい。もう戦争はしない姿勢を大切にしたい」(小川さん)。よりよい社会をつくるため、学び、行動している若い共産党員たちです▼終戦の年、16歳だった佐藤正巳さんは陸軍に志願しました。上官から毎日のように殴られる、すさんだ軍隊生活。戦後、あの戦争に反対した党があったと知り、共産党に。85歳のいまも、神奈川の地元で党を大きくしたいと、力を尽くしています▼「あんなに犠牲を出した戦争の反省と教訓からいまの憲法はできた。いま、それを守らなければ」と佐藤さん。党創立92周年、志位委員長は訴えました。一人ひとりの国民の力は小さくても、それを一つに集めるならば、国を動かし、歴史を動かし、未来をひらく力になる。