2014年7月15日(火)
川内原発審査書案あす提示 規制委
原子力規制委員会は14日、再稼働の前提となる原発の新規制基準の適合性審査について、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)が基準に適合したとする審査書案を、16日開かれる規制委の定例会合で示すことを明らかにしました。
現在、12原発19基が審査中ですが、審査書案がまとめられるのは初めて。規制基準は、原発が安全だと保証するものではありませんが、安倍政権は、これをテコに再稼働をねらっています。
審査書案が規制委で了承されれば、国民から科学的・技術的意見を募集する意見公募を約1カ月、実施します。それを踏まえ審査書が確定します。
九電は規制基準が施行された昨年7月に審査を申請。規制委は今年3月、審査が先行する原発のうち“審査合格の見通しが立った”として、川内原発の審査結果をまとめる審査書案の作成準備に入っていました。
九電が、審査で指摘された内容を反映した原子炉設置許可変更申請書を提出したのは4月末。しかし、42件にわたる不備が見つかり、補正書が提出されたのは6月24日でした。
ただ、残る工事計画と保安規定に関する申請書の補正書は提出されておらず、これについても認可を得なければなりません。