2014年7月12日(土)
オスプレイ 購入費計上
来年度概算要求 防衛相、米で表明
訪米中の小野寺五典防衛相は10日、米国製の垂直離着陸機MV22オスプレイの購入費を、8月中にもまとめる2015年度予算の概算要求に初めて計上する考えを明らかにしました。ワシントン近郊の国防総省で海兵隊オスプレイに試乗後、記者団に語りました。
政府は昨年12月にまとめた中期防衛力整備計画で、18年度までに陸上自衛隊にオスプレイ17機を導入する方針を明記。防衛相は記者団に、15年度の購入機数について「価格の問題もある。米側との交渉の中で最終的に決めたい」と述べました。
防衛省が機種選定にあたって実施した調査研究報告によると、1機あたりの米軍の平均調達単価は約8300万ドル(約83億円、11年末時点)。従来の陸自輸送ヘリコプターに比べ、1・5倍程度割高になるとみられます。
防衛相は、海兵隊の教育・戦術研究の拠点となっているクワンティコ基地も訪れ、現地司令官と技術・装備面の連携を強化することで一致。MV22は、海兵隊の敵地強襲作戦などを支援する航空機で、導入により自衛隊の「海兵隊化」が加速します。また、開発中から重大事故が後を絶たず、日本国内での具体的な配備先が決まれば反発が出る可能性があります。