2014年7月9日(水)
米トラック運転手 直接雇用求めスト
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【バークリー(米カリフォルニア州)=島田峰隆】米カリフォルニア州のロサンゼルスとロングビーチの港湾で働く120人以上のトラック運転手が7日、企業による直接雇用と労働条件の改善を求めてストライキに入りました。
ストを始めたのは地元の輸送企業グリーン・フリート・システムズなど三つの会社で働くトラック運転手。全米運輸労組(チームズターズ)の組合員です。
米紙ロサンゼルス・タイムズによると、これらの港湾で働くトラック運転手約1万2000人のうち、直接雇用されているのは1割にすぎません。残りの労働者は「独立業者」として契約させられ、賃金や福利厚生の面で不当に扱われているといいます。
スト参加者の一人は米メディアに「会社が労働者の地位を不当に扱うことで、労働者は社会保障や医療の権利を否定される。こんな扱いはもうたくさんだ」と語っています。
カリフォルニア州当局は労働者を「独立業者」として扱っている企業の取り締まりを2008年に開始。現在、不当な扱いが原因とされる300件以上の賃金未払いの申し立てについて調査中だといいます。