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2014年7月5日(土)

対イラク軍事介入は逆効果

米大統領に 超党派80議員が書簡

行動前に議会承認を

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 【ワシントン=島田峰隆】武装勢力の攻勢で混迷を深めるイラク情勢へのオバマ米政権の対応について、超党派の米下院議員80人が3日までにオバマ大統領に書簡を送りました。軍事介入は「逆効果だ」とした上で、軍事行動を起こすには議会の承認が必要だとくぎを刺しました。

 書簡は、民主党のバーバラ・リー議員と共和党のスコット・リゲル議員が共同で呼び掛けました。

 両議員は昨年8月、オバマ氏が対シリア攻撃を計画した際に議会での審議を求める書簡をそれぞれ送り、攻撃を断念させる力になりました。

 書簡は「軍事介入は人道的、戦略的な目標を達成するうえで効果的か疑わしいし、逆効果になる可能性が十分ある」と指摘。イラクでは停戦を実現し和解に向けた対話を始めるために「すべての勢力が加わる緊急の協議」が必要だと強調しました。

 その上で「イラクでの軍事力行使は議会が十分に議論し、権限を与えるべき事柄だ」と指摘。軍事行動に踏み切る場合には憲法に従って議会の承認を得るよう求めました。

 リー議員は「国民の発言権を保障するためにいかなる軍事行動も代替案も議会で徹底的に議論されるべきだ。書簡は、超党派の議員が(大統領に)終わりのない戦争への自由裁量権を与えないために努力していることを示している」と語っています。


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