「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年7月3日(木)

初参加10代20代 みなぎる思い

“行動しなきゃ” 「憲法守れ」官邸前抗議

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)「憲法壊すな」「改憲反対」と閣議決定に抗議する人たち=1日夕、首相官邸前

 集団的自衛権行使容認の「閣議決定」は許せない、と首相官邸前でおこなわれた抗議行動は6月30日、7月1日の2日間で10万人規模となりました。「戦争するな」「安倍はやめろ」とコールし、夜遅くまでの行動の中心になったのは20代前後の若い世代。抗議行動というものに初めて参加した10代、20代の若者に、その思いを聞きました。

 横浜市の女子学生(22) 「秘密保護法が強行されたとき、安倍政権は危ないと思った。閣議決定されたからといってあきらめるのではなく、反対の声を広げていきたい」

 東京都世田谷区の女性(19) 「将来子どもができたときに、きょう見たことを伝えなきゃと思って来た。こんなに大勢集まっていて驚いた。周りには関心のある人がまだ少ないので、関心をもってもらえるようがんばりたい」

 東京都江戸川区の女子学生(21) 「日本がどうなるのか不安で来た。参加できなかった友達も心配していたので、一緒に反対していけるようきょうの経験を話したい」

 大学生(19) 「ツイッターで行動を知った。プラカードをもちながら『戦争反対』とコールするのは初めて。でも参加しやすかった。もっと勉強したい」

 埼玉県八潮市のフリーター(21) 「『官邸前に行く』というツイッターがいっぱいあったし、行動しなきゃと思った」

 横浜市から自転車で来た男子高生(16) 「何十年も守ってきたことが有無を言わさず崩されるのは、普通に考えてどうかと思う。自衛隊が殺し、殺されるのはいけない。テレビで抗議行動を見て、同じ思いの人の輪に加わりたいと思った」

 東京都新宿区の女性(19) 「父に誘われた。政府の都合で憲法の解釈を変えられたら、私たち国民が思う憲法とは違ってしまう。頭数を一つでも増やせたらと思って来た」

9条壊す「閣議決定」 怒りの声・声・声

殺し殺されるのイヤ

楽器鳴らし踊りながら

 安倍政権が、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を強行した1日夜の首相官邸前。午後10時をすぎても、閣議決定の撤回を求める青年たちであふれていました。

 午後11時すぎ、それまでいくつかに分かれていたグループが一気に集結。同じコールにまとまり、「安倍は出てこい!」の大合唱です。

 踊りながらハンドマイクで「ファシストうせろ!」と声をあげる女性も。音響機器をかついだ学生たちは、ドラムとギターを鳴らしてコールをリード。9の字をかたどったグッズを掲げて「安倍聞いているか! 9条が怒っているぞ!」と叫ぶ男女もいました。

 同20分、コールがやみました。「これが民意です。デモにどんどん参加して、押し返そう。安倍首相をひきずりおろそう。みんなで、でかい声をだしていこう」という呼びかけに、指笛、拍手、歓声、「そうだ!」の声がわき起こりました。

 埼玉の男子中学生(14)「友達8人と初めて参加した。本当は安倍首相と直接電話で話をしたいけれど、そんなことはできないのでここに来た。気持ちを訴えて届けばいいなと思う。戦争が起きて自分たちが行くようになったらイヤ。耳を傾けてほしい」

暴走止める

 東京都町田市の男子学生(18)「それまではほとんど関心がなかったけれど、特定秘密保護法が強行されたころから怖さを感じるようになった。戦争する力をつけて『抑止力』とするのではなく、平和を実現する方向にすべきだ」

 横浜市の男子学生(19)「フェイスブックで知り、授業をカットして来た。『あのとき、もっと国民が動いて暴走を止められれれば』と将来の子どもたちに言われたくない」

 東京都世田谷区の男子学生(20)「サークルの先輩に誘われて参加した。このままでは憲法9条の意味がなくなって、第2次世界大戦から何も学ばないことになる。平和の大切さを知っている年配の方々とがんばりたい。戦争に行かされるかもしれないぼくら学生が行動しないと」

 神奈川県小田原市の女子学生(20)「大学の最寄り駅を通り越して、ここまで来てしまった。閣議決定は異常だけれど、どうしたらいいんだろう、声は届くのかなという思いはある。でも、ここに居続けることだけでも意味があると感じる」

 東京都東村山市の女子学生(21)「閣議決定しないようにと自民党の野田聖子議員にファクスした。元自衛隊員の知り合いがいる。集団的自衛権行使が容認されたもとでは、人を殺し、殺されていたかもしれない。自分が子どもを産んだ時に誇れる国にしたいと来た」

 東京都世田谷区の女子学生(21)「国民の思いとはまったく別のところで勝手にすすめられたことに、いら立ちを感じる。自分一人の力は小さいので、これからもこうやってみんなで意思表示したい」

 東京都練馬区の男子学生(21)「安倍首相のやり方は独裁的。閣議決定はされたけど、まだ終わりじゃない。若者とこれから生まれてくる子どもたちのためにも、学生のみんなと声を上げたい」

動かす力に

 川崎市多摩区の女性(25)「役者をしているので芝居を通して戦争は嫌だと伝えたいが、なかなかその機会がない。居てもたってもいられなくて来た。解釈改憲を許したら、ダメと思う人がこれだけたくさんいることが、何かを動かす力になると思う」

 埼玉県川口市の女性(28)「初日は抗議行動の様子を見に来た。でも、見て見ぬふりはできないと思い、今の政治に対する怒りや恐怖をイメージして描いた絵を持って、2日目も来た。憲法9条は永遠的に守るもの」

 東京都大田区の男性大学職員(29)「何もしないわけにはいかない。1人でも増えれば何かが変わるかもしれない。憲法は国民が政府を抑制するためにある。戦争しないと貫いてきたのに、閣議決定だけで変えられるのはおかしい」


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって