2014年6月30日(月)
県内全廃炉へ講演会
幅広く参加700人
福島・郡山
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「福島県内の全原発の廃炉を求める県民の会」が呼びかけた学習講演会が29日、福島県郡山市で開かれました。幅広い層から約700人が参加し、イスを追加する盛況となりました。
同会は、元福島県女性団体連絡協議会会長、平和博物館館長、宗教者、元福島大学学長など9氏が呼びかけ、昨年12月に結成されました。
名木昭氏(県青色申告連合会名誉会長)が開会あいさつし、佐藤栄佐久氏(元福島県知事)が主催者あいさつしました。地元郡山市議会の高橋隆夫議長が出席し「福島県内全原発の廃炉の声を上げ、頑張っていることは重要だ。エールを送りたい」とのべました。
河野太郎衆院議員が「廃炉宣言へのエール」、隣町(三春町)の住職で芥川賞作家の玄侑宗久氏が「落花は枝に戻りがたし」と題し、それぞれ講演しました。参加者はメモをとったりしながら熱心に聞き入り、たびたび大きな拍手が起き、ユーモアのある話に笑い声が上がりました。
最後に、県がおこなう「3・11」の持ち方を、式典ではなく県内全原発廃炉を国に要求する県民集会にすることなど、同会の当面の方針が提起され、確認しました。
参加者の女性(59)は「知れば知るほど、原発推進勢力の言い分はつじつまがあわないものばかり。原発は廃炉しかありません。もっと声を上げていく必要がある」と語りました。