2014年6月26日(木)
大学の発展を妨げる
田村氏 非正規化進む「改革」
日本共産党の田村智子議員は17日の参院文教科学委員会で、文科省が進めてきた「大学改革」が日本の大学の発展を妨げ、主要国と比しても異様な停滞を招いていると批判しました。
田村氏は、これまで文科省が大学への経常的経費の交付金を圧縮し、競争的資金や重点配分を増やしてきたことが、任期付きの若手研究者を急増させていると指摘。任期付き若手研究者は定職につくための研究と講義に追われ、過労状態になっていることや、大学内の連携や研究の積み重ねを築くことが困難になっているとただしました。
下村博文文科相は「こういうこと(改革プラン)を通じて大学を活性化(する)」と述べました。
田村氏は、2000年以降、主要国で日本だけ論文数が減少しているという調査を分析した豊田長康・元三重大学長が、論文数の増減傾向の9割は研究費の増減とフルタイム換算研究者数で説明でき研究費の増加を伴わない重点化は事態を悪化させかねないと指摘していることを紹介。文科省主導の「改革」の見直しを求めました。