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2014年6月25日(水)

エジプト アルジャジーラ記者に禁錮刑判決

国際社会 強く非難

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 【カイロ=小泉大介】エジプトの首都カイロの裁判所は23日、同国で活動していたカタールの衛星テレビ局アルジャジーラの記者3人に対し、「テロ組織」を手助けした罪などで禁錮7年から10年の実刑判決を言い渡しました。エジプト政府は、国際社会から報道の自由の侵害との強い非難を受ける事態となっています。

 実刑判決を受けたのは、カイロ支局長(カナダ国籍保有のエジプト人)とオーストラリア人記者の2人で、昨年12月に逮捕されました。イスラム主義組織・ムスリム同胞団に肩入れした「虚偽の報道」により、国家の安全を脅かしたというのが理由でした。同胞団はエジプト政府により「テロ組織」に指定されています。

 今回の判決を受け、米政府は「強く非難する」と表明し、英国やオランダ政府は自国駐在のエジプト大使を召喚して抗議。ピレイ国連人権高等弁務官は声明で「報道は罪ではない」として3人の保釈を要求しました。

 エジプト外務省は各国駐在の大使に対し、「司法は政府から独立している」ことや「被告には控訴する権利がある」ことなどを説明するよう指示しました。


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