2014年6月24日(火)
自民 無反省
都議会やじ 名乗り出5日後
国内外の批判の高まりのなかで、自民党の鈴木章浩都議がセクハラやじを飛ばしたことを名乗り出たのは、日曜日をはさんで5日後のことで、自民党全体の反省のなさを浮き彫りにするものです。しかも、鈴木都議が認めたのは「早く結婚した方がいいんじゃないか」という発言だけで、「子どもを産めないのか」といったほかのやじについては、“犯人”がまだわかっていません。
改憲団体正会員
鈴木都議は、大田区選出で現在3期目、都議会自民党の政調会長代行を務める“幹部”です。
みずからのホームページには、「政策の10か条」として6、7番目に「子育て支援の充実」「女性が働きやすい社会の実現」と掲げていますが、今回の事件で「看板に偽りあり」であったことが明らかになりました。
鈴木氏は、改憲・右翼団体「日本会議地方議員連盟」の正会員で、2012年8月には、他の地方議員らとともに、上陸が禁止されている尖閣諸島の魚釣島に立ち入ったとする軽犯罪法違反容疑で警察に任意で事情聴取されたことがあります。
大田区議時代には、欧州視察した際の議会への視察報告書の半分近くが、インターネットで公表されている大学名誉教授の講演要旨と酷似していることが、日本共産党大田区議団の調べで明らかになったことがあります。
自民聞き取りに
東京都議会で発言中の女性都議(みんなの党)に対して「早く結婚しろよ」などセクシュアルハラスメントにあたるやじが飛んだ問題で、23日、記者会見した都議会自民党の吉原修幹事長は、各議員に個別にやじ発言の有無について聞き取りを行い、「今朝、鈴木都議から『早く結婚した方がいい』旨の発言をしたとの報告と会派離脱の申し出を受けた」と説明しました。
「都議会で懲罰委員会の設置を働きかけないのか」との質問には「議会運営委員会理事会のなかでトータル的な議論もあると思う」と述べました。
問題のやじは、18日の都議会本会議で、妊娠や出産対策を質問した塩村文夏都議に対し、自民党議員席周辺から飛んだ「早く結婚しろよ」「子どもを産めないのか」などという卑劣な発言。塩村氏は20日、侮辱を受けたとして、地方自治法に基づいて発言者の処分を求める要求書を都議会議長に提出しましたが、発言者が特定されていないとして受理されませんでした。
都議会局には全国から抗議の電話やメールが殺到し、海外メディアも批判的に報道しています。