2014年6月24日(火)
自民都議 ヤジ認める
鈴木章浩議員 会派離脱で済ます
東京都議会で発言中の女性都議(みんなの党)に対して「早く結婚しろよ」などセクシュアルハラスメントにあたるヤジが飛んだ問題で、都議会自民党の吉原修幹事長は23日、記者会見し、ヤジの発言者は鈴木章浩政務調査会長代行(51)=大田区選出=であったとして謝罪しました。自民党は除名・除籍の処分はせず、鈴木氏の会派離脱届を受理するにとどめました。
吉原幹事長は、「『産めないのか』などのヤジも飛んだが、調査しないのか」との質問に「『産めないのか』『産まないのか』という発言を聞いた議員は一人もいなかった」と話しました。
自浄能力問われる
共産党大山幹事長
自民党の鈴木章浩東京都議が女性都議に対するセクハラヤジについて謝罪した問題で、日本共産党都議団の大山とも子幹事長は23日、記者団の取材に対し「議員の会派離脱ですませればいいという問題ではない」と語りました。
大山氏は、鈴木氏の謝罪について「遅きに失した感はあるが、本人が申し出るのは当然のこと」とした上で、ヤジが都議のみならず結婚、出産に悩む女性の生き方を踏みにじるものだと批判。「本人の会派離脱ですませることがあれば、自民党の自浄能力が問われる」と指摘しました。
大山氏は、都議会ではこれまでも質問そのものを妨害するヤジが横行し「放射能を浴びた方がいい」というヤジもあったと述べ、「議会制民主主義が生きる、論戦ができる都議会に改善していかないといけない」と話しました。