2014年6月23日(月)
学テ結果公表させるな
田村議員 序列化、過度の競争に
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日本共産党の田村智子議員は10日の参院文教科学委員会で、全国学力テストの結果公表が順位競争を引き起こしている実態を示し、やめさせるべきだと求めました。
田村氏は、沖縄県の教育委員会が「意地でも全国順位をあげる」として、学力テスト対策の補習実施、学校行事の簡素化、4月実施の家庭訪問見直しまで通知で求めていると指摘。テスト対策により必要な授業ができなくなっている弊害を明らかにしました。
さらに、各都道府県が教育振興基本計画で「全国平均を上回る」などの目標を掲げ「県ごとの競争が引き起こされている。競争地獄だ」と強調しました。
下村博文文科相は「単に点を比べるという意味での過度の競争原理を促進させることは、教育委員会で十分な配慮を行う必要がある」と答弁。文科省の前川喜平初等中等教育局長は「序列化や過度の競争による弊害が生じないようにするなど十分配慮することも重要だ」と述べました。
田村氏は、教育委員会改悪法案で首長によるテスト結果公表の圧力が強まると指摘し、首長が勝手に結果公表などできないとただしました。
前川局長は、結果公表の判断は「教育委員会が行う職務。改正法案でも変わりはない」と答えました。