2014年6月21日(土)
「戦争する国」許さぬ国民的共同をさらに
通常国会閉会へ 党議員団総会 志位委員長あいさつ
安倍暴走政治に対決
安倍政権による国民の利益に背く暴走が突出した第186通常国会が20日、事実上、閉会しました(会期末22日)。政府・与党は同日の参院本会議で、国会を政府の秘密保全体制に組み込む秘密国会法案、大学の自治を破壊する学校教育法改悪案などの悪法を次々と強行可決。石原伸晃環境相への不信任決議案、問責決議案が衆参両院に出されましたが、与党の反対で否決されました。日本共産党の志位和夫委員長は党議員団総会であいさつし、今国会で果たした日本共産党の役割について3点を強調。「国会議員団の知恵と力を総結集し、国民的共同を広げて、『海外で戦争する国』づくりを絶対に許さないたたかいを発展させよう」と呼びかけました。
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志位氏が強調した日本共産党議員団の役割の第一は、国政の根本問題で、安倍暴走政治の問題点の核心を突く論戦で、「自共対決」の構図がいよいよ鮮明になったことです。
志位氏は、自衛隊が「戦地」にまで行って軍事支援を行うという集団的自衛権問題の核心を突いた論戦が、最近のメディア報道でも裏付けられていると指摘。他の野党が安倍政権の「翼賛」政党に堕落し、離合集散を繰り返している状況も明らかにして、日本共産党が「対決」「対案」「共同」という立場を堅持・発展させようと呼びかけました。
第二は、昨年の参院選挙で躍進した国会議員団が、国民のたたかいと一体に、国会と政治を動かす仕事を行ったことです。
志位氏は、昨年の通常国会の参院本会議での党の質問・討論はわずか3回だったのが、今国会では全議員が登壇、質問・討論が24回におよび国会の様相を変えたと強調。
ブラック企業規制法案、秘密法廃止法案を提出したことに加え、医療・介護総合法案の論拠を突き崩した論戦で政府をギリギリまで追い込むなど、政治を動かしていると強調しました。
第三は、国民のたたかいと共同が、あらゆる分野で前進した国会となったことです。
志位氏は、秘密法反対、憲法擁護、原発ゼロ、社会保障充実、労働法制改悪反対など、各分野の行動が波状的に国会を取り囲んだ運動の広がりに言及。日本共産党がこの動きとかたく連帯し、その発展に貢献するたたかいに取り組む決意を表明しました。
志位氏は最後に、国会議員団が団結して、あらゆる国民運動の先頭にたつとともに、「党創立92周年・いっせい地方選挙勝利をめざす躍進月間」を必ず成功させようと呼びかけました。