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2014年6月20日(金)

石原環境相の辞任求める

市田氏 「被災者思わない発言」

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(写真)質問する市田忠義議員=19日、参院環境委

 参院環境委員会は19日、石原伸晃環境相が原発事故の除染で出た汚染土の中間貯蔵施設建設をめぐって「最後は金目(かねめ)でしょ」と発言した問題を審議しました。日本共産党の市田忠義議員は「被災者を思えばこういう発言は出ない。大臣の資格が問われる」と辞任を求めました。

 市田氏は、福島県議会が全会一致であげた抗議文や、建設候補地の双葉町長や大熊町長の怒りの声を紹介し、「大臣の発言は、原発事故を起こし住民に避難生活を強いている責任を棚上げにしている」と指摘しました。

 石原環境相は「不快な思いをされた方には、もう何度もおわびを申し上げた」と開き直り、発言の意図を「誤解」されたと弁解。市田氏は「誰も発言を誤解などしていない。誤解だと言うのは、自分の発言は正当だと言うのと同じだ」と批判しました。

 市田氏は、環境省が建設への同意が先だと言って建設候補地の振興策や住民の生活再建策を明らかにしないことに触れ、「中間貯蔵施設で町が分断されるようなことがあってはならない」と要求。石原環境相は「その通りだ」と応じました。

 市田氏は、国が最終処分場を決めずに中間貯蔵施設を押し付けることに、地元では「結局、最終処分地になるのでは」と不信の声が出ていると指摘。「とにかく建設先にありきという考えが『最後は金目』という発言に結びついた」と政府の姿勢を批判しました。


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