2014年6月20日(金)
共産党演説会 活況 なぜ
「元気と勇気出た」 / 最高の参加者数 / 「やっと投票できる党に会えた」
来春のいっせい地方選挙勝利をめざし、日本共産党が各地で開いている演説会が活気に満ちています。昨年の参院選直前に開かれた演説会を上回る規模で、過去最高の参加者数となった会場も。「元気と勇気が出た」「共産党を大きくしたい」などの感想・決意が聞かれ、入党も相次いでいます。志位和夫委員長を弁士に迎えた大阪(5月23日)、東京(同24日)、千葉(6月7日)、京都(同14日)、札幌(同15日)での演説会で、参加者はどんな訴えに胸を熱くしたのでしょうか―。
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党躍進の流れに確信
「日本共産党の新しい躍進の流れを、いっせい地方選挙でさらに花開かせようではありませんか」。志位氏は演説の冒頭、1年前の東京都議選・参院選から始まった躍進の流れを振り返り、いまも日本共産党に対する国民の注目と期待が奥深く広がっていると強調。党躍進を一時的なものに終わらせず、さらに発展させるために日本共産党を強く大きくしてほしいと力を込めています。いっせい地方選候補者の紹介・決意表明には、どの会場でも声援と拍手がわきおこります。
「参院選の躍進、それをいっせい地方選でも“第3の躍進”につなげて勝ちたい」「自分が取り組んできた一つ一つの党活動に意味があったことがわかった」。会場超満員の2800人が参加した札幌演説会ではこんな感想が聞かれました。
情勢を深くとらえて
「安倍内閣の暴走の一歩一歩が、国民との矛盾、世界との矛盾を広げ、自ら墓穴を掘りつつあります」。志位氏が集団的自衛権、暮らし、原発問題から解明する情勢の見方も、参加者に深い確信を与えています。「この政権は威勢がいいように見えますが、実はもろく、必ずどこかでぽっきりいきます。国民の力でぽっきりいかせようではありませんか」と志位氏が訴えると、「そうだ」との声援と拍手が会場を包み込みます。
2500人以上の参加で最高の入りとなった東京演説会。「『ぽっきりいく』という言葉は気持ちにぴったり」「憲法改悪や集団的自衛権問題で大変なことになると心配していたが、頑張れば打ち破れると思った」など気概に満ちた感想が次々。初参加者も「共産党の方針、党員の方の熱い思いが伝わって感動した。政治を変えるのは一人ひとりの国民だと実感」と語っています。
京都演説会も参院選のときの3300人を上回り、近年では最高の3700人の参加となりました。90通の感想文が寄せられ、日本共産党への熱い期待がつづられています。党府委員会、地区委員会、支部は参加者に入党を訴えています。
どの分野でも対案が
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日本共産党は安倍暴走政治に正面対決するとともに、どの分野でも現実的かつ抜本的な対案をもつ党です。
志位氏は演説で、日本の平和と地域の安定をどう図るかについて、日本共産党が「北東アジア平和協力構想」という抜本的対案をもっていることと、消費税に頼らない道として「応能負担原則にもとづく税制改革」「大企業の内部留保を活用した経済改革」という二つの抜本的対案を紹介。原発問題では、大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた福井地裁判決が示した論理が、日本共産党が一貫して訴えてきた論理と響きあっていることを語っています。
第2会場も満員となる2700人が参加した大阪演説会。大阪市のフリーターの女性(24)は「大企業は内部留保をため込むだけでなく、増やし続けているなんて。これでは経済は回りません。国民のための政治が本当に必要です」。演説会初参加の京都市中京区の居酒屋経営の男性(27)は「トヨタ自動車が『増税もまた楽しからずや』と広告で言ったのは本当に腹が立つ。(消費税が)10%、それ以上になれば大変。共産党しかまともな政党がない」と語っています。
福井地裁判決の画期的意義を語る志位氏の訴えには、どの会場でも「涙が出た」との感想が聞かれます。「自分たちがやってきた運動を司法が認めたのは感動的。判決の意義は、暮らしや平和の問題とつながる」(東京都江東区の35歳の男性)、「命より大事なものはありません。原発以外のエネルギーでまかなう道がいい。判決の全文を読みたくなりました」(大阪市の35歳の看護師)
「自共対決」鮮やかに
自民党対共産党―「自共対決」の構図がいよいよ鮮やかになっている―。志位氏は演説で、いまの国会は憲法9条改定の条件づくりとなる改憲手続き法改定に日本共産党以外の政党が賛成するなど、戦前の「大政翼賛会」をほうふつさせる「翼賛」国会となっているが、「決して戦前には戻ることはありません。なぜなら日本共産党という存在があるからです」と訴え。割れるような拍手がおこります。
初参加者が目立ち、大雨の中1600人が参加した千葉演説会。「共産党以外の野党が安倍政権べったりの中、日本共産党がんばれ」(千葉市中央区の65歳の男性)、「共産党を大きくしたいとの思いがわいてきた」(72歳の女性)と参加者は胸を熱くしています。
大阪演説会で入党を決意した女性(66)は「ずっと支持政党なしでした。やっと投票できる政党、共産党に出会えました。いまとてもうれしい」と語ります。