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2014年6月18日(水)

きょうの潮流

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 口の悪さは親譲り。世間ではよくそれで流されますが、公人となれば親のせいで済ますわけにはいかないでしょう。まして、人を傷つけることを平気で口にするようでは失格です▼「最後は金目(かねめ)でしょ」。福島原発事故の除染で出た汚染土を保管する中間貯蔵施設。その建設をめぐって政府が原発周辺の町と調整している最中に、交渉の当事者である石原伸晃(のぶてる)・環境相から飛び出した発言です▼中間とは名ばかりで、最終処分の道筋さえたっていない現状。土地を、ふるさとを奪われた被災者に、新たな厄介者を押し付ける。住民の間に分断をもちこみ、政府の説明会でも受け入れに反対や不安の声が相次ぎました▼なんでこんなに苦しめられるのか。渦巻く住民感情。それを切り捨て、金で解決すると言わんばかりです。「どんなに厳しい状況か分かっているのか。県民のふるさとを思う気持ちをまったく顧みない発言だ。人として『金目』なんて言葉を使ってはだめだ」(佐藤・福島県知事)▼地元の怒りや批判の前に本人は謝罪しましたが、撤回はしていません。本音を隠せないのが彼の習性。これまでも汚染土の保管先について「福島原発第一サティアンしかない」とのべ、批判を浴びたことも▼原発反対の運動を「集団ヒステリー状態」と呼ぶなど、父慎太郎氏に及ばずとも劣らない暴言の数々。ことわざに「愛想尽かしは金から起きる」とあります。本来の意味とは違えども、福島の住民や国民から見限られた人物は早々に退場願いたい。


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