2014年6月10日(火)
子どもに模擬銃
米軍基地内で体験
沖縄・普天間 住民から批判
在沖米海兵隊が7、8の両日、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)を一般開放した「フライトライン・フェア」で、訪れた子どもたちに海兵隊員が模擬銃を持たせる体験をさせました。模擬銃とはいえ、判断力のまだない子どもに“兵士体験”をさせることに批判が上がっています。
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MV22オスプレイやF15戦闘機など米軍機が展示された会場内の一角、「中には楽しいガジェット(小道具)があるよ」とだけ案内板に示された濃緑色のテントが設営されていました。外から中の様子は全く分かりません。
テント内は、海兵隊のヘルメットやチョッキ、模擬銃を装備体験できるブース。模擬ライフルを持った子どもがアシスタント役の米兵に銃口を突き付ける場面もありました。
陸上自衛隊は、全国各地の駐屯祭などで実施していた市民の銃操作体験について、市民団体から銃刀法違反との告発を受け、昨春から中止しています。
日本共産党の知念吉男宜野湾市議は「模擬銃とは言え、子どもたちは戦争で人を殺すための武器だと分からずに、遊びがてらにふれてしまうはずです。米軍基地の被害に今なお苦しめられている沖縄で、子どもに戦争を遊び感覚でイメージさせるようなことは、教育上、許されるものではありません」と話しています。