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2014年6月5日(木)

年金の安全運用 逸脱

佐々木氏 積立金の株投資批判

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(写真)質問する佐々木憲昭議員=3日、衆院財金委

 日本共産党の佐々木憲昭議員は3日の衆院財務金融委員会で、国民の年金保険料でつくられた年金積立金を運用する独立行政法人が運用先を国債から株式に移行させようとしている問題を取り上げ、「安全運用」の原則から逸脱していると主張し、中止を求めました。

 独立行政法人・年金積立金管理運用(GPIF)は約129兆円にのぼる国民の年金資金を管理・運用しています。運用先は国内債券が55%、株式は国内(17%)、外国(15%)合わせて32%などとなっています。今回、株式への運用を増やすことを狙っています。

 佐々木氏は「年金の積立金は投資目的ではなく国民から預かったお金であり、運用は安全、確実が原則だ」と強調。安倍晋三首相が「運用の多様化」を唱え、「株への依存を高めることは、国民の財産に穴をあける危険を高めることになる」と警鐘を鳴らしました。

 佐々木氏はさらに、最低保障年金部分の積み立ては株などへのリスク投資を避けるアメリカやカナダ、スウェーデン、オランダなどの運用例を示しながら、「日本のやり方は国際的に見ても特異だ」と指摘しました。

 麻生太郎財務相は「専門家を中心に引き続きしっかりした検討が行われることに期待する」と述べるにとどまりました。


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