2014年6月3日(火)
航空大学校の役割重要
予算増額を山下氏要求
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日本共産党の山下芳生議員は5月29日の参院内閣委員会で、航空大学校が行っているパイロット養成の多くの部分を民間に委ねようとしている問題を取り上げました。
航空大学校では各年72人の定数で学生を養成し、毎年平均56人のパイロットを送り出しています。一方、航空会社など民間での養成は経営状況による変動があり安定的な養成にはなっていません。さらに私立学校での養成には学費が4年間で2000万円程度かかります。航空大学校では2年間250万円で済むのに比べて高額な負担が求められます。
山下氏は「航空大学校の役割は大きく、多くを民間に委ねるのは現実的ではない」と指摘。航空需要が増大するもとでパイロット不足による大幅な減便が余儀なくされている問題にもふれ、「国民が安心して航空機を利用するためにも、パイロットの基礎養成は国の責任で行う必要があるが、運営費交付金が減らされ続けて支障がおきている。航空大学校の予算は増やすべきだ」と求めました。
坂井学国土交通政務官は「航空大学校はこれまで通りパイロット養成の中心的役割を担う」と答えました。